2011年10月29日土曜日

カワルトキ


自分の状況がコクコクと変化していくときがある。
それは、自分が意図していないもので
受け止めていくうちに、
ここに集約されるために今までがあったんだな、と
いつか納得する。
季節の変化を受け止めて、
いつの間にか成長している植物と同じように。

昨夜見たイヴサンローランのドキュメンタリー。
44年間、ずっと女性のために、服を作り続け、
60代で引退したときのスピーチが冒頭で流れる。

「最後に出会えたのは、自分自身だった。」

女性が胸を張って生きていくための服を作るために
全てを捧げてきたサンローランが、
自分自身に立ち返れた瞬間。

デザイナーとして、というよりも
1人の人間の生き方として、
圧巻の一言につきる。

0 件のコメント:

コメントを投稿