2011年10月29日土曜日

カワルトキ


自分の状況がコクコクと変化していくときがある。
それは、自分が意図していないもので
受け止めていくうちに、
ここに集約されるために今までがあったんだな、と
いつか納得する。
季節の変化を受け止めて、
いつの間にか成長している植物と同じように。

昨夜見たイヴサンローランのドキュメンタリー。
44年間、ずっと女性のために、服を作り続け、
60代で引退したときのスピーチが冒頭で流れる。

「最後に出会えたのは、自分自身だった。」

女性が胸を張って生きていくための服を作るために
全てを捧げてきたサンローランが、
自分自身に立ち返れた瞬間。

デザイナーとして、というよりも
1人の人間の生き方として、
圧巻の一言につきる。

2011年10月17日月曜日

布の仕事とは?


Hawaiiのビショップミュージアムに飾られたハワイ王朝のドレス生地。
完璧な仕事。
そういう仕事を目にする機会に巡り合えると、
全身、緊張が走る。

昨夜たまたま見たドキュメンタリーで、
三宅一生さんが発していた言葉。

「社会に求められたものを察知して、デザインをする。
ワンシーズンではなく、
ずっと着てもらいたいと思って、
服を作りなさい。」
デザインのためのデザインになってはいけない。
人のために作るのが衣服であり、
ベースは、布地が全て。
あくまで、デザインは、
裏方の仕事。
だからこそ、一切の手抜きは許されない。

言葉で、全身緊張したのは久しぶりだった。


2011年10月15日土曜日

家で過ごす


年々、お休みの日にやることは、的が絞られてきた。
・旅(近くとも遠くとも)
・体と肌のメンテナンス
・お掃除
・庭仕事
・一度に何冊も読書
・キッチンに入り浸る

とくに、掃除はかなりのリフレッシュで、
場所を決めて、徹底的にやる。
ちなみに、先週は、洗面所。
今週は、キッチン。

掃除をしている間に色々な発見や思いつくことが多い。

掃除をしてきれいになったキッチンで、
料理をしたり、コスメを作ったり。
さらに、今夜は、これからつまみを作って、
母と2人、ワインで・・・

色々なところが淀まないことが、
楽しさの秘訣。



2011年10月12日水曜日

そろそろ


ガーゼのドレス。
今年はキルティングを試す。
古びれば古びるほど味わいを増すキルティング。

生地は、ローズゼラニュウムのフレッシュな花びらで染めた
淡いピンク色のガーゼ生地。
洗って使う程に、アンティークのインナーのような
色合いになるだろう。

そろそろ、カッティングして縫わないと、ね。

2011年10月10日月曜日

願い事。


「自分の頭の中をクリアーにして、
本当にやりたいこと、やってみたいことを3つ挙げる。」
知人から投げかけられた問い。

ある人は、まったく異分野の3つを。
ある人は、3つなんて絞ることはできない、と。

とある大人の女性が、
「本当にやりたいと願うことは、一つでないと、本当ではない」
と、あとでこっそり教えてくれた。

本当に生涯に渡ってやりたいことが一つあり、
それを貫くために、実行していると、
色々付随することがどうしても出てくる。
結局は、一つの目標に向かって、
色々なことをする。
それが、実現する方法だ、と。

ちなみに、その素敵な女性は、
家族のために、毎日努力を積み重ね、
ジュエリーのブランドを一人で成功させた。

背筋のピンとした女性に出会うと、
本当にうれしくなる。

私もがんばろう。


2011年10月4日火曜日

花の色


色を出す。

アルコールやビネガーに、ドライになった
花々を浸しておくと、
艶やかな色が再び生まれる。

アルコールで抽出されたエッセンスは、
フェイス・ボディウォーターに。
ビネガーで引き出された色は、
布地の大切な色に。

艶やかだったエッセンスの色は、
一転、
布の淡い柔らかな色に変化する。

すっかり花の色に
取りつかれている日々。